「SQLを学んでみたけど、結局何も身につかなかった…」
そんな経験、ありませんか?
書籍を買ってみたものの、
データベースの仕組みがよく分からなかったり、
文法を覚えても使い道がピンとこなかったり、
エラーに詰まってそのまま放置してしまったり…。
実はこれ、SQLを独学しようとした人の多くが一度は通る挫折ルートです。
でも安心してください。
SQLは、学び方さえ間違えなければ、誰でも実務レベルで使えるようになります。
そこで今回は「SQLを挫折せずに学び切るためのロードマップと初心者でもすぐ使える動画講座」を紹介します。
「今度こそSQLを使いこなせるようになりたい」という方は、ぜひ読み進めてみてください。
SQLは独学できない?書籍を買うだけではすぐ挫折してしまう理由

書籍の内容を読んでもイメージできないからです。
具体的には…
- データベースそのものが身近になく、使う場面がイメージできない
- 文法を覚えても、何に役立つのかが分からない
- 途中でつまづいても解決方法を自分で調べられない
このように、書籍を読むだけでは何も分からず、途中で挫折してしまいがちです。
1.データベースそのものが身近になく、使う場面がイメージできないから
データベース自体が日常生活の中で登場せず、
イメージが湧きにくいのが現実です。
たとえば書籍で紹介される「社員テーブル」や「売上テーブル」なども、
実際の業務経験がなければ「このデータってどこから来るの?」「どう使うの?」と疑問が残るばかり。
手を動かす前に「何のために使うのか」が分からず、
また集計をするっていう概念がないため、
どこでこうした技術を使えば良いのか。
利用場面を描けず、
技術の習得を諦めてしまうのが現状です。
2.文法を覚えても、何に役立つのかが分からないから
SELECT・JOIN・GROUP BYなど、
SQLには覚えるべき文法が数多く存在しますが、
「文法だけを覚えても、それをどう使えばいいのか」が分からなければ意味がありません。
例えば「GROUP BYで集計できます」と言われても、
「実際にどんな分析に使えるのか?」「どんな場面で使うのか?」が
説明できないと実務でも使えないのは明らか。
結果、書籍を読み終えても使いどころが分からないままで、
自分の中に知識が積み上がっていかないという悪循環に陥ってしまうというわけです。
3.途中でつまづいても解決方法を自分で調べられないから
SQLは構文エラーや結合ミスなど、
初心者がつまづきやすいポイントが盛りだくさん。
「このエラーは何を直せばいいのか?」
「書き方は合っているはずなのに、なぜか結果が出ない…」
このように思っても、書籍にはエラーへの向き合い方がほとんど載っていないため、
躓いたまま先に進めず、挫折してしまうことも…。
そこで「データ分析に役立てたい」と思っていても、
現場で使うどころではなくなってしまうのが現状です。
もう挫折しない!初心者がSQLを独学で効率良く学ぶ方法

ではどうすれば挫折せず、
独学をやりきれるのでしょうか?
結論、以下のステップに沿って進めることで
最後まで学び切ることができます。
- 事例を調べて、やりたいことを1つに絞る
- 完成形のイメージを描いて、手元に置いておく
- イメージを参考に手を動かしつつ、分からないところは動画で学ぶ
1.事例を調べて、やりたいことを1つに絞る
「SQLを使って、どんなことをしたいのか?」
まずは、自分が興味のある事例や活用シーンを調べてみましょう。
たとえば…
- ECサイトの売上データを日別・商品別に集計したい
- 社員の勤務状況をもとに、残業時間を算出したい
- アンケートの回答データから傾向を分析したい
このように、具体的な目的を1つに絞ることで、学ぶべき構文や関数が明確になります。
逆に、やりたいことが曖昧なまま学習を始めてしまうと、
何のためにこの文法を覚えるのかが分からず、
途中で迷子になってしまうことがほとんど。
そこでまずはどういったことを実現したいのかといった
ゴールを描くところから始めるようにしましょう。
2.完成形のイメージを描いて、手元に置いておく
やりたいことが決まったら、
次は完成形のイメージを持つことが大切です。
たとえば、SQLの学習サイトや動画教材で紹介されている完成済みのコード例や、
分析結果の出力画面などをスクリーンショットして保存しておきましょう。
イメージが手元にあることで「自分もこれを作れるようになりたい」という目標が見つかり、
学習のモチベーションを持続しやすくなります。
何より完成形があることで…
「どこが分からないのか?」
「今、何が足りていないのか?」
といったことが分かり、迷わず手を動かせるようになります。
3.イメージを参考に手を動かしつつ、分からないところは動画で学ぶ
完成のイメージが決まったら、
早速手を動かしていきます。
分からないところや詰まったところは、
都度調べればOKです。
ここで重要なのは、
最初から完璧を目指さないということ。
「文法を理解できていないから」
「RDBMSを理解できていないから」
このように、理解レベルが到達していないから
何もやらないという判断をしてはいけません。
あくまで目的は、使い方を覚えるということ。
SQLを深く理解し、追求することではありません。
使い方を理解し、活かすのが本当のゴールなのです。
なので、手を動かしながら、
分からないことは都度調べてみてください。
それでも理解が怪しいなら、
動画教材を使いましょう。
動画教材では、チャプターごとに分からない箇所に絞って解説してくれるのはもちろん、
文字を目で追う必要がないので、作業の合間でも学べます。
もし書籍でSQLを学んでみたけど、
挫折してしまったという経験がある方は、
ぜひ動画教材も合わせて活用してみてください。
SQLの独学に役立つおすすめ動画3選

では実際どういった動画で、
SQLを学べば良いのでしょうか?
SQLの独学に役立つおすすめ動画を3つご紹介します。
1.集計・分析の現場で使える「ゼロからはじめるデータ分析のための実践的SQL入門」

Naoki Shinbo(プレイデータ株式会社)様の「ゼロからはじめるデータ分析のための実践的SQL入門」です。
講師は株式会社リブセンスで、
リードデータサイエンティスト・UXリサーチャー・グループマネージャーとして
定性・定量データの両面から分析組織の立ち上げやマネジメントを経験。
メルカリでは、リードBI・プロダクトマネージャーとして
KPIの設計・UXリサーチ・プロダクトの企画やグロースを担当してきたとのことで、
実務ど真ん中の経験者です。
この講座では、SELECTやJOINといったSQLの文法だけでなく…
- 現場で求められる集計のやり方
- マスタでの運用を前提にした集計の進め方
など。実際にビジネス現場でどうSQLを活用するかまで具体的に解説されているのが特徴です。
「分析スキルを実務に落とし込めずに悩んでいる」
「文法だけ学んでも仕事で使えない」
このように、企画分析に役立てたいという方にこそ、
ぜひおすすめしたい最適な1本となっています。
2.大規模なシステム開発で使える「はじめてのテーブル設計・データベース設計」

ひらまつ しょうたろう様の「はじめてのテーブル設計・データベース設計」です。
講師は、教育活動をメインに行っているソフトエンジニア。
対面で500人以上、オンラインで80,000人以上の方にプログラミングを教えてきた経験を持つ。
この講座では、大規模なシステム開発を想定した
DBのテーブル設計方法について詳細に解説しています。
仕事で設計書を書いてと言われたけど、どう書けば良いか分からないという方、
書籍で基本用語は学んだけど、結局DBについてはよく分かっていないという方は、
ぜひ参考にしてみてください。
3.場面別演習でSQLの使い方を学ぶ「BigQueryで学ぶSQLの超実践講座」

ウマたん (上野佑馬)様の「BigQueryで学ぶSQLの超実践講座」です。
講師は、日系大手→外資系→AIスタートアップとキャリアを渡り歩き、
データ分析やデジタルマーケティングの現場で豊富な経験を積んできた実力派アナリスト。
その知見を活かし、「実務でどう使うか」に焦点を当てた内容になっています。
この講座の最大の特徴は、100本ノック形式の演習スタイル。
実際のビジネスシーンを想定したデータ分析課題に次々と取り組むことで、
文法の理解だけにとどまらず、「どんな場面で、どんなSQLをどう使うか」
といった実践力が自然と身につきます。
これから実務でデータ分析をしていきたいという方には、最適な1本です。
毎月の面倒な集計作業を一瞬で終わらせよう

毎月、同じような集計作業を繰り返して、
「また今月もこの作業か…」とため息をついていませんか?
スプレッドシートやExcelで何度もフィルタをかけて、
関数を入れて、気づけば1~2時間が消えている…
でもそれ、SQLならたった数行で解決できます。
たとえば
- 月次売上を商品ごとに自動集計
- 勤怠データから部署別の稼働時間を抽出
- フォーム回答をリアルタイムに分析・整理
こうした処理が、繰り返し使えるものとして形に残るのがSQLの強みです。
いま学んでおけば、来月・来年・これからずっと、
自分の時間を増やすための武器になります。
もし今、集計作業に追われて仕事が辛いと感じているなら、
ぜひこの機会にSQLを学んでみてください。