「リリックビデオを作ってみたい!」
そう思って書籍を買ってみたものの、
思った以上に難しくて手が止まってしまった…そんな経験はありませんか?
After EffectsやPremiere Proの専門的な操作、完成形のイメージが湧かない抽象的な表現、
そして感覚で判断する場面の多さ。
これらが壁となり、独学でのリリックビデオ制作は挫折につながりやすいのが現実です。
でも安心してください。
独学であっても、正しいステップと学び方を知っていれば、
誰でもリリックビデオを形にすることができます。
そこで今回は、リリックビデオ制作を独学で効率良く学ぶ方法と
制作に役立つ動画教材まで徹底解説していきます。
「推しの曲で作品を作ってみたい」
「自分の世界観を映像で表現してみたい」
という方は、ぜひ記事を参考にリリックビデオの制作に取り組んでみてください。
リリックビデオ制作は独学できない?書籍を買うだけではすぐ挫折してしまう理由

書籍だけでは、仕上がりのイメージがつかないからです。
具体的には…
- 紙面では実際にどういう動きがされるか分かりづらい
- ツールの操作手順の説明が雑で伝わりづらい
- 感覚を必要とする部分の説明が抽象的になりがち
このように、書籍を読むだけでは何も分からず、途中で挫折してしまいがちです。
1.紙面では実際にどういう動きがされるか分かりづらいから
リリックビデオの魅力は、文字がリズムに合わせて動いたり、
エフェクトが加わって視覚的に演出されることにあります。
しかし書籍では、そうした動きを再現できません。
それどころか静止画のキャプチャ・テキスト説明だけでは、
実際に画面がどう変化するのかといったことまでを伝えることは難しく、
読者は動きをイメージできません。
とくに初心者にとっては、完成形のイメージが湧かないまま手を動かすことになるため、
方向性が掴めず、すぐに手が止まってしまうのです。
結果として「何を作っているのか分からない」「これで合ってるのか自信が持てない」
といった状態に陥り、学習が続かなくなってしまいます。
2.ツールの操作手順の説明が雑で伝わりづらいから
After EffectsやPremiere Proなど、
リリックビデオ制作に使われるツールは非常に多機能で複雑です。
そのため一から解説しようとすると、内容がくどくなってしまうことも…。
そこで書籍の中には、操作手順を飛ばして説明していたり、
専門用語が連発されていたりして、
初心者には「どこをどう触ればいいのか」が見えにくいことも多いのが現状です。
3.感覚を必要とする部分の説明が抽象的になりがちだから
リリックビデオには「どのエフェクトを使えばカッコよく見えるか」
「歌詞と映像のタイミングをどう合わせるか」など、感覚やセンスが求められる場面がほとんど。
しかし、そういった表現面は文章では説明しづらく
「雰囲気に合わせて動かしましょう」
「テンポ感を意識しましょう」といった抽象的な表現に留まりがち。
その結果、何をどうすればいいのか分からず、
上達の実感も得られないまま挫折してしまうというわけです。
もう挫折しない!初心者がリリックビデオ制作を独学で効率良く学ぶ方法

ではどうすれば挫折せず、
独学をやりきれるのでしょうか?
結論、以下のステップに沿って進めることで
最後まで学び切ることができます。
- リリックビデオを作る目的を決める
- プロのリリックビデオを真似して感覚を掴む
- ツールの使い方は動画で反復して覚える
1.リリックビデオを作る目的を決める
最初に「何のためにリリックビデオを作りたいのか」をはっきりさせましょう。
例えば…
- 自分の楽曲をYouTubeで公開するため
- 推しの曲を使ったファン動画を作りたい
- 映像編集のスキルとしてポートフォリオに載せたい
このように目的を具体的に決めるだけで「何を作ればいいか」ゴールが明確になります。
逆に目的が曖昧だと「どんなテイストにすればいい?」「どの機能を使えばいい?」と判断に迷い、
手が止まる原因にもなりかねません。
2.プロのリリックビデオを真似して感覚を掴む
目的が決まったら、次は参考になるプロのリリックビデオを徹底的に真似しましょう。
自分が作りたい方向性に近い作品を見つけたら、
構成や文字の動き、演出の流れを観察し、そっくりそのまま再現していきます。
ポイントは、最初からオリジナル映像を作ろうとしないこと。
表現力やセンスは模倣を通じて、身体に染み込ませることで身につけていきましょう。
3.ツールの使い方は動画で反復して覚える
リリックビデオ制作を見よう見まねで取り組めるようになったら、
あとはひたすら数をこなしていくだけです。
とはいえ、映像制作にチャレンジしていると、
ツールの操作方法につまづいて頭を悩ませてしまうこともあるはず。
そんな時は、動画を参考にしながらツールの使い方を学んでみましょう。
独学で長く映像制作を学んできたとはいっても、
実は便利なテクニックを知らずにいたなんてことも現場では少なくありません。
なので自分のやり方だけですべて覚えようとせず、
分からない部分は積極的に上手い方のやり方も取り入れていきましょう。
リリックビデオ制作の独学に役立つおすすめ動画3選

では実際どういった動画で、
リリックビデオの作り方を学べば良いのでしょうか?
リリックビデオ制作の独学に役立つおすすめ動画を3つご紹介します。
1.歌ってみたでも使われる映像技術を学べる「After Effectsを用いた2Dリリックビデオ制作ノウハウ」
「映像作家 ぬヴェントス」様の「After Effectsを用いた2Dリリックビデオ制作ノウハウ」講座です。
講師を務めるのは、2021年・2022年に映像作家100人に選ばれた凄腕の映像作家。
講座は、After Effectsの基礎知識からリリックビデオ制作にも
応用できるテクニックを紹介しています。
「視聴者はどこを見るのか?」「なぜそこを見るか?」など、
視聴者の目を惹くにはどう作れば良いのかといったことも解説しているようなので、
ワンランク上の映像制作にチャレンジしてみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
2.画力がなくてもアニメーションを描くコツを学べる「MV制作を通して学ぶエフェクトアニメーション」
「アニメーション監督 畳谷哲也」様の「MV制作を通して学ぶエフェクトアニメーション」講座です。
講師を務めるのは「テルマエ・ロマエ ノヴァエ」の監督や
「インフィニットデンドログラム」のOPディレクションも担当された現役のアニメーション監督。
講座は、線や自然現象など簡単な効果表現から
リリックビデオの完成を目指す内容となっています。
アニメーションというと画力も要求される分野ですが、
画力がなくても描ける工夫も丁寧に解説。
講座内で使うアニメーションに関してはページ内でも紹介されているので、
気になった方はぜひ覗いてみてください。
3.ダイナミックな3D技術も交えた「UE5とAEを活用した背景とモーショングラフィックス制作」
「3DCGクリエイター Yota」様の「UE5とAEを活用した背景とモーショングラフィックス制作」講座です。
講師を務めるのは、にじさんじEN Luxiem MVで「Jazz on the Clock !!」の監督や
GReeeeN MVで「lemonade」のCG Designerを担当された現役の3DCGクリエイター。
講座は、Unreal Engine 5とAfter Effectsの2つを活用した、
リリックビデオの制作動画となっています。
完成度の高いワンランク上のリリックビデオを作ってみたいという方は、
ぜひ講座も受講してみてください。
曲に合わせて歌詞を映像として表現できるリリックビデオに挑戦してみよう

リリックビデオは単なる動画編集ではなく、
音楽・言葉・映像が一体となったクリエイティブな制作物です。
最初はツールや技術に戸惑うかもしれませんが、
今回紹介したような手順と学習法を意識すれば、誰でも自分らしい作品を形にすることができます。
「好きな曲をもっと魅力的に届けたい」
「自分の世界観を作品として発信してみたい」
そんな想いがあるなら、ぜひこの機会に一歩踏み出してみてください。