背景イラストを独学で練習してみたものの、
思うように上達せず挫折した経験はありませんか?
書籍を読んでも「どこから線を引けばいいのか分からない」
「パースが難しすぎる」「描いた絵が正しいのか判断できない」
こうした悩みを抱える初心者はとても多いです。
実は、背景イラストは動きを伴うスキルのため、
静止画の情報だけでは理解しきれない部分が多く、挫折しやすい分野のひとつです。
ですが、正しい学び方を選べば独学でも十分に上達し、
理想の風景を自由に描けるようになります。
今回は初心者が書籍だけの学習で挫折しやすい理由と、
効率良く背景イラストを習得するための具体的なステップ、
さらにプロの技術を直接学べるおすすめ動画教材を3つご紹介します。
これから背景イラストを学んでいきたいという方は、
ぜひ参考にしてみてください。
背景イラストは独学できない?書籍を買うだけではすぐ挫折してしまう理由

書籍だけでは、仕上がりのイメージがつかないからです。
具体的には…
- 手の動きやブラシ操作が分からず真似できない
- パースや構図の理論が抽象的で理解しづらい
- 描いたものが合っているのか分からない
このように、書籍を読むだけでは何も分からず、途中で挫折してしまいがちです。
1.手の動きやブラシ操作が分からず真似できないから
背景イラストの描き方を本で学んでも、
いざ手を動かそうとするとどこから線を引けばいいのか、
どうブラシを動かせば良いのかが分からず、手が止まってしまいがち。
というのも書籍の解説は完成イメージはあっても、
描き始める位置やストロークの方向・力の入れ方など
「動き」の部分までの解説はされていなかったりするからです。
そこで、見よう見まねで描いてもイメージ通りにならず、
「自分にはセンスがないのかも…」と感じて挫折に繋がってしまいます。
2.パースや構図の理論が抽象的で理解しづらいから
背景イラストを描く上で欠かせないパース(遠近法)や構図の理論は、
頭で読むだけではなかなかイメージしにくいものです。
書籍の説明は平面上の線と文章だけなので、
実際にどの位置に物を置けば立体感が出るのか、
どの補助線をどう引けば正しく見えるのかが判断できません。
とくに初心者は立体を頭の中で組み立てるのが難しく、
理論だけ覚えても絵に落とし込めず、結果として「結局よく分からない」と詰まってしまうのです。
3.描いたものが合っているのか分からないから
背景イラストは、パースのズレや光の方向の誤りなど、
少しの違和感が全体の完成度に大きく影響します。
しかし独学では、正しいか間違っているかを教えてくれる方がいないため、
誤った描き方を続けてしまったり、
上手くいかない原因が分からずモヤモヤすることが多いのが現実です。
そうした答え合わせができない状況が続くと「自分は才能がないのでは…?」と思い込み、
描くモチベーションを失って挫折してしまうのです。
もう挫折しない!初心者が背景イラストを独学で効率良く学ぶ方法

ではどうすれば挫折せず、
独学をやりきれるのでしょうか?
結論、以下のステップに沿って進めることで
最後まで学び切ることができます。
- 描きたいテーマ・背景を決める
- 目標とするプロの背景イラストを真似て練習する
- 実際にモノを作りながら、分からないところは動画で学ぶ
1.描きたいテーマ・背景を決める
背景イラストは、描けるジャンルが多すぎて、
最初から全てに手を出そうとして混乱してしまいがち。
「街並み」「自然」「室内」「ファンタジー風景」など、
背景にはさまざまなタイプがありますが、まずは自分が描きたいテーマを一つに絞りましょう。
これによって参考資料や練習内容を絞り込めるため、
伸ばすスキルが明確になり、途中で挫折しにくくなります。
2.目標とするプロの背景イラストを真似て練習する
ただ何となく練習するだけでは、上達スピードも上がりません。
そこで、プロの作品で「構図」「色使い」「遠近感の出し方」を観察しながら、
実際にそっくりそのまま真似して描く模写練習を取り入れましょう。
この時、描き写すだけでなく「なぜこの線を引いているのか」「この色を選んでいる理由は何か」を
考えながら模写することで、知識が手の動きとして定着しやすくなります。
3.実際にモノを作りながら、分からないところは動画で学ぶ
知識だけを増やしても、手が動かさなければ絵は完成しません。
実際に背景イラストを1枚仕上げる、短い背景スケッチを複数描くなど、
小さくても完成品を仕上げ発信することが大切です。
その際、途中で描き方が分からなくなったら、書籍の文章だけで悩まず、
動画教材を活用して手の動きやブラシ操作を直接目で見て学ぶことで、理解も一気に深まります。
背景イラストの独学に役立つおすすめ動画3選

では実際どういった動画で、
背景イラストを学べば良いのでしょうか?
背景イラストの独学に役立つおすすめ動画を3つご紹介します。
1.パースの描き方・配色方法などから学べる「基礎から始める世界観で魅せる風景デザイン」
ぽち様の「基礎から始める世界観で魅せる風景デザイン」講座です。
講師を務めるのは「ハーゲンダッツ」アニメCM世界観デザイン・背景美術を
担当していた現役のイラストレーター。
講座では、基礎技術から世界観設定のプロセスまで一貫して学べる内容となっています。
初心者がつまづきがちなパースの描き方はもちろん、
背景を描く上で必要な配色の方法まで幅広く網羅。
風景イラストをこれから本格的に学んでいきたいという方におすすめの1本です。
2.自然物の理解からアイディア作りに必要な考え方まで学べる「アニメ背景式自然物ドローイング基礎」
講師を務めるのは多数のアニメ作品にも、
背景美術スタッフ、美術監督として参加している現役のイラストレーター。
講座では、複雑で難しい「自然物」を理解し自分の理想の世界を表現するノウハウをレクチャー。
背景・風景イラストの遠近法やライティング・アングルのコツまで。
アニメ背景イラストの前線で活躍してきたノウハウをふんだんに盛り込んだ1本です。
将来アニメの背景イラストに関わる仕事をしていきたいと考えているなら、
ぜひ参考にしてみてください。
3.キャラクターイラストだけでなく背景も描けるようになりたい方へ送る「趣味から仕事にする幻想的な背景の実践ドリル」
smile様の「趣味から仕事にする幻想的な背景の実践ドリル」講座です。
講師を務めるのは「アズールレーン」配信用イラストや
キヨ&レトルト【DVD】LEVEL.1・2・3 COLLECTION BOX
キービジュアル制作を担当してきた現役のイラストレーター。
講座では、背景の基礎知識の講義から始まり、
最終的に「春」「夏」「秋」「冬」それぞれをテーマにした
イラスト計4作品を制作する過程を学ぶことができます。
スキルアップのために必要な「楽しみながら描く方法」や
「ドラマチック」「幻想的」な演出をするための方法を丁寧に解説。
これからガッツリプロを目指していきたいという方には、おすすめしたい1本です。
動画学習で理想の世界観を自由に描ける自分へ

背景イラストは感覚を伴うスキルだからこそ、
動画を活用した学習が最も効率的です。
プロの描き方をそのまま手元で再現できれば、
書籍だけでは掴めなかった線の引き方や色使いが自然と身につきます。
今回ご紹介した動画教材を使えば、迷いながら描く時間を減らし、
完成度の高い背景イラストを仕上げられるようになるはずです。
独学でも自分だけの世界観を表現し、
見てくれる人を惹きつける背景を描ける未来が待っています。
「理想の景色を形にしたい」と思ったら、
動画で学ぶ一歩を踏み出してみましょう。