「TypeScriptを独学で身につけよう!」
そう意気込んで書籍を買ってみたものの、
読んでも内容が頭に入ってこず、途中で挫折してしまった。
そんな経験、ありませんか?
TypeScriptは便利な言語でありながら、JavaScriptの知識が前提になっていたり、
型の概念が抽象的だったりと、書籍だけでは理解が追いつかないポイントが多く、
初心者がつまずきやすい落とし穴がいくつも存在します。
ですが安心してください。
挫折しやすい理由さえ把握できれば、
学び方を変えることで誰でも習得できます。
今回は、TypeScriptが書籍だけで理解するのが難しい理由を分かりやすく解説した上で、
初心者でも最後までやり切れる効率的な学習ステップと、
実践的に身につくおすすめ動画教材を3つご紹介します。
「TypeScript、やっぱり自分には無理かも…」と感じていた方も、
この記事を読めば、もう一度学び直すきっかけがきっと見つかるはずです。
TypeScriptは独学できない?書籍を買うだけではすぐ挫折してしまう理由

書籍の内容を読んでもイメージできないからです。
具体的には…
- JavaScriptの知識が前提になっている
- 型の概念に馴染みがない
- 公式ドキュメントがとっつきづらく、内容が抽象的すぎる
このように、書籍を読むだけでは何も分からず、途中で挫折してしまいがちです。
1.JavaScriptの知識が前提になっているから
TypeScriptは、JavaScriptの拡張言語です。
TypeScriptの入門書であっても「JavaScriptの基礎はできている前提」で解説が進むケースが多く、
変数・関数・スコープ・非同期処理など、JavaScript特有の挙動が分かっていないと、
TypeScriptの文法だけを見ても理解が追いつきません。
とくにプログラミング初心者にとっては「何がJavaScriptの話で、何がTypeScriptの話なのか」すら
曖昧なまま読み進めることになり、内容がどんどん頭からすり抜けてしまいます。
2.型の概念に馴染みがないから
TypeScript最大の特徴である、型のある記述。
ですが、もともと動的型のJavaScriptに慣れている方や
他言語未経験の方にとっては…
「なぜ型をつけるのか?」
「どうしてエラーになるのか?」と、
型という概念そのものが直感的に理解しづらい部分です。
string・number・any・union・interfaceなどの用語も一気に出てくるため、
用語の意味と使い方が整理されないまま混乱してしまうケースが多く見られます。
3.公式ドキュメントがとっつきづらく、内容が抽象的すぎるから
エラーでつまずいたとき、頼りになるはずのTypeScript公式ドキュメント。
しかし初心者にとってはサンプルコードが少なく、
抽象的な表現ばかりで内容を読んでも理解できないという状態に陥りやすいがち。
「型の推論」「型の拡張」「構造的部分型」などの用語が並ぶ文面を見ても、
具体的にどうコードを書けば良いのかが分からず、
結果として調べることすら難しくなってしまいます。
もう挫折しない!初心者がTypeScriptを独学で効率良く学ぶ方法

ではどうすれば挫折せず、
独学をやりきれるのでしょうか?
結論、以下のステップに沿って進めることで
最後まで学び切ることができます。
- テーマを決めて、作るものを1つに絞る
- 作りたいものをピックアップして手元に置いておく
- 実際にモノを作りながら、分からないところは動画で学ぶ
1.テーマを決めて、作るものを1つに絞る
まずは、自分がTypeScriptを使ってどんな機能を安全に、
効率よく作れるようになりたいのかを明確にしましょう。
たとえば…
- エラーが出にくい、堅牢なToDoアプリを作ってみたい
- 複数の型を扱うような投稿一覧を、型安全に実装してみたい
- 入力チェックやバリデーションをしっかり型で保証できるフォームを作ってみたい
このように、やりたいことを1つに絞るだけで、
学ぶべきTypeScriptの要素(型定義・ユニオン型・インターフェース・ジェネリクスなど)が
明確になり、理解もグッと早くなります。
逆に、「TypeScriptを使えるようになりたい」といった漠然とした状態で学習を始めてしまうと、
新しい文法や抽象的な概念に次々と翻弄され、
「結局、自分は何を作れるようになりたいんだっけ?」と迷子になってしまうケースがほとんど。
だからこそ最初はTypeScriptを通して、何を実現したいのかという、
ゴールを描くことが挫折しない学習の第一歩になります。
2.作りたいものをピックアップして手元に置いておく
やりたいことが決まったら、
次は完成形のイメージを持つことが大切です。
たとえば、TypeScriptの学習サイトや動画教材で紹介されている完成済のアプリ画面、
SNSで見かけた、かっこいいUI・チュートリアルの
最終成果物などをスクリーンショットで保存しておきましょう。
手元にゴールのイメージがあることで、
「自分もこれを作れるようになりたい」という具体的な目標が見えてきて、
学習のモチベーションもグッと保ちやすくなります。
何より、完成形を意識することで…
「どこが分からないのか?」
「今、自分に足りていない知識は何か?」
といった現在地も明確になり、
遠回りせずに手を動かすことができるようになります。
3.実際にモノを作りながら、分からないところは動画で学ぶ
完成のイメージが決まったら、
早速手を動かしていきます。
分からないところや詰まったところは、
都度調べればOKです。
ここで重要なのは、
最初から完璧を目指さないということ。
「型の書き方が合っているのか自信がない…」
「エラーが出たけど、意味がよく分からない…」
このように、理解レベルが到達していないから
何もやらないという判断をしてはいけません。
あくまで目的は、使い方を覚えるということ。
TypeScriptを深く理解し、追求することではありません。
使い方を理解し、活かすのが本当のゴールなのです。
なので、手を動かしながら、
分からないことは都度調べてみてください。
それでも理解が怪しいなら、
動画教材を使いましょう。
動画教材では、チャプターごとに分からない箇所に絞って解説してくれるのはもちろん、
文字を目で追う必要がないので、作業の合間でも学べます。
もし書籍でTypeScriptを学んでみたけど、
挫折してしまったという経験がある方は、
ぜひ動画教材も合わせて活用してみてください。
TypeScriptの独学に役立つおすすめ動画3選

では実際どういった動画で、
TypeScriptを学べば良いのでしょうか?
TypeScriptの独学に役立つおすすめ動画を3つご紹介します。
1.基礎からしっかり文法を学べる「ちゃんと学ぶ、TypeScript」
たにぐち まこと(ともすた)様の「ちゃんと学ぶ、TypeScript」です。
講師は小学生からプログラミングに親しみ、Web制作会社H2O spaceを起業。
主にWEB業界のクリエイター向けに、
各種の講演や執筆を通じ学習コンテンツを展開しているベテラン。
この講座では、TypeScriptの特徴や書き方を理解し、
オブジェクト指向の基本知識を得られることをゴールとしています。
書籍だと文法感が出過ぎていて読み進めるのが辛いという方でも、
実際の事例をもとに解説してくれるので安心。
書籍で挫折してしまったという方は、
ぜひチェックしてみてください。
2.文法を熟知したい方におすすめな「超TypeScript 完全ガイド 2025」
よしぴー(Yoshipi)様の「超TypeScript 完全ガイド 2025」です。
講師は飛び級で大学院に進学して、
合計で5年間コンピュータについて専門的に学んだエンジニア。
この講座では、書籍で詰まってしまいがちなTypeScriptの文法を完全網羅。
初学者が詰まってしまいがちなClass・型文法なども丁寧に解説しています。
講座の前半はYouTubeでも視聴できるので、
内容が気になっているという方は、ぜひ事前にチェックしてみてください。
3.設計力を養う「TypeScriptで学ぶSOLID原則・デザインパターン」
Yu Shinozaki様の「TypeScriptで学ぶSOLID原則・デザインパターン」です。
講師は事業会社にて、現役のエンジニアとして働いている方。
この講座では、大規模開発で使われる設計を遵守したデザインパターンについて解説。
オブジェクト指向プログラミングを次のレベルまで押し上げたいと考えている方は、
ぜひ腕試しに使ってみてください。
エラーに疲れた方こそ試してほしい。「なんとなく分かったつもり」が「ちゃんと使える」に変わっていく

TypeScriptは、最初こそ難しく感じるかもしれません。
何度もエラーに悩まされ「理解できてるはずなのに動かない…」と
心が折れそうになる瞬間もあるでしょう。
でも大丈夫。あなたがつまずいたのは、
スキルのせいではなく「学び方」が合っていなかっただけです。
動画教材で、実際に手を動かしながら学ぶことで、
今まで「なんとなく分かったつもり」で止まっていた理解が、
「あ、これなら書ける」「この場面ではこう使えばいい」というレベルに少しずつ変わってくるはず。
動きながら、理解して、使えるようになる――。
その小さな成功体験の積み重ねが、挫折しない学びの土台になります。
もしあなたが今、書籍だけでは限界を感じているなら、
ぜひ一度、動画での学習を取り入れてみてください。